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今週のトピック(号外)



10月9日の夕方から翌朝にかけ、本校体育館を会場に「地域子どもを育てる会」主催の「防災キャンプ」が開催されました。

本企画は、実際に避難所での宿泊体験を通して防災への意識を高めるとともに、不便な生活を経験することで日常の「あたりまえ」の有難さを再確認することを目的として行われました。令和6年1月1日に発生した能登半島地震の際、本校の体育館も避難所として開設され、約300名もの方々が避難されたことは記憶に新しいところです。地域の方のお話によると、当日は近隣住民の方だけでなく、たまたま近くを車で走行中だった県外の方も地図を頼りに城西中学校へ避難されてきたとのことでした。

初日のプログラムでは、ポリ袋(アイラップ)を使った非常時の米炊き実践をはじめ、おでん缶や焼き鳥缶、フリーズドライの味噌汁といった非常食の実食体験、避難所運営の疑似体験ゲーム「HUG(ハグ)」への挑戦、そして体育館での就寝体験が行われました。参加者も近隣にお住まいの方々から校区内の小学生、本校生徒、教職員に至るまで、多様な立場の人々が一堂に集まりました。

完全にライフラインが寸断された状況ではないものの、避難所生活の現実的な厳しさや、それを助け合って乗り越えるための知恵と工夫について身をもって学ぶ貴重な機会となりました。ご協力いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。



今回の防災キャンプで実施された「HUG(ハグ)」は、静岡県が開発した避難所運営を疑似体験する図上訓練ゲームです。避難者の年齢や体調、事情が書かれたカードを施設の図面に配置しながら、次々と発生する課題や出来事(イベント)にどう対応するかをグループで話し合い、実践的な対応力を養うことを目的としています。

訓練では、実際の城西中学校の体育館の間取りや各教室を避難スペースとして設定し、家族連れをはじめ持病のある方、ペットを連れた避難者、日本語でのコミュニケーションが難しい外国籍の方など、多種多様な避難者をどのように適切へ配置すべきか知恵を絞り合いました。さらに、避難者の受け入れと並行して、救援物資の到着や報道機関からの取材依頼、トイレのトラブルといった突発的な事態や要望への対応も求められ、参加者は終始頭を悩ませながらも真剣に対話を進めていました。

実際の災害時における避難所運営では、避難場所となる学校の構造や施設の内情をよく知っている小・中学生が大きな戦力になり、運営を支える場面が多くあると言われています。

「困ったときはお互い様」の気持ちを大切に、日頃からできる備えを進めるとともに、いざという有事の際には地域の方々と力を寄せ合って柔軟に対応できる、そんな地域の頼もしい拠点として城西中学校が貢献していけることを願っています。




2026年10月10日 高橋 淳一